先土器時代(旧石器時代)

旧石器時代(先土器時代)

このページで覚えること

  • 旧石器時代には、石を打ち欠いてつくる打製石器が使われた。
  • 人類は長い時間をかけて進化し、猿人・原人・新人へと変化してきた。
  • 旧石器時代の多くは、寒い時期をくり返す氷河時代にあたる。
  • 岩宿遺跡の発掘によって、日本にも旧石器時代があったことが明らかになった。

旧石器時代とは

日本列島で人々が生活するようになってから、縄文土器が使われ始める前までの時代を、考古学では旧石器時代といいます。
日本では「先土器時代」とよばれることもあります。

この時代の人々は、石を打ち欠いてつくった打製石器を使い、狩りや採集などをしながら生活していました。

ポイント
旧石器時代 = 土器がまだなく、打製石器を使っていた時代

重要ワード

打製石器

石を打ち欠いてつくった石器を打製石器といいます。
動物を狩ったり、肉を切ったりするための道具などとして使われました。

旧石器時代に使われた石器
石を打ち欠いてつくった打製石器
縄文時代との違いに注目!
旧石器時代には打製石器が使われ、その後の縄文時代になると縄文土器が使われるようになります。

人類の進化

人類は長い時間をかけて進化してきました。
中学校では、大きな流れを猿人 → 原人 → 新人として整理します。

猿人

猿人は、直立二足歩行を行うようになった初期の人類です。
代表例としてアウストラロピテクスが知られています。

初期の人類

原人

原人は、火を使うなど、生活のしかたをさらに発達させました。
代表例にはジャワ原人や北京原人があります。

新人

新人は、現在の私たちと同じ現生人類につながる人類です。
代表例としてクロマニョン人が知られています。

人類の変化を整理
猿人 → 原人 → 新人
直立二足歩行から始まり、道具や火などを利用しながら生活を発達させていきました。

氷河時代と旧石器時代

旧石器時代の多くは、地球が寒冷になり、氷河が広がる時期を何度もくり返した更新世にあたります。

更新世

更新世は、約258万年前から約1万1700年前までの地質時代です。
この時代には、寒冷な氷期と比較的暖かい時期がくり返されました。

完新世

完新世は、約1万1700年前から現在までの地質時代です。
最後の氷期が終わって気候が温暖になり、日本では縄文時代へとつながっていきます。

時代の流れ
更新世の旧石器文化
↓
気候が温暖になる
↓
完新世
↓
縄文土器が使われる縄文時代へ
もう少し詳しく:旧石器時代の範囲

考古学上の旧石器時代には、更新世の旧石器文化だけでなく、更新世から完新世初頭にかけてみられる細石器文化なども含めて考えられます。
時代の境目は一瞬で変わるものではなく、地域によって文化の移り変わりにも違いがあります。

日本の旧石器時代を明らかにした岩宿遺跡

岩宿遺跡

岩宿遺跡は、群馬県にある旧石器時代の遺跡です。

1946年、相澤忠洋が関東ローム層の中から石器を発見しました。
その後、1949年に明治大学などによる発掘調査が行われ、縄文土器が現れるよりも古い地層から石器が見つかることが確認されました。

それまで日本列島では、縄文時代より前に人々が生活していたことがはっきりと認められていませんでした。
岩宿遺跡の発掘によって、日本にも縄文時代より前の旧石器時代が存在したことが明らかになりました。

岩宿遺跡の重要ポイント

  • 場所:群馬県
  • 発見者:相澤忠洋
  • 1949年に本格的な発掘調査
  • 縄文時代より古い地層から石器が出土
  • 日本に旧石器時代が存在したことを明らかにした

まとめ

重要語句 覚えるポイント
旧石器時代 縄文土器が現れる前の時代
打製石器 石を打ち欠いてつくった石器
猿人・原人・新人 人類の進化を大きく捉える区分
更新世 旧石器時代の多くが含まれる、氷期をくり返した時代
岩宿遺跡 日本に旧石器時代が存在したことを明らかにした遺跡
流れで覚えよう

人類が打製石器を使って生活する
↓
寒冷な更新世を中心に旧石器文化が続く
↓
岩宿遺跡から古い石器が発見され、日本の旧石器時代の存在が明らかになる
↓
気候が温暖になり、縄文土器を使う縄文時代へ