これで完ぺき!理科の総まとめ(気象とその変化)

※イラストをクリックするとデジタル教材で学習することができます。

大気の性質

大気

地球をとりまく空気

大気圏

大気の層

(大)気圧

空気の重さによる圧力。高度が高いほど、気圧は低くなる。単位:ヘクトパスカル〔hPa〕※1hPa=100Pa、海面の気圧=1013hPa=1気圧

圧力

圧力

一定面積(1㎡)あたりにかかる力。単位:ニュートン毎平方メートル〔N/㎡〕、パスカル〔Pa〕

圧力〔N/㎡〕=力の大きさ〔N〕÷力のはたらく面積〔㎡〕※1N/㎡=1Pa

気象の観測

気象

大気中で起こる様々な現象

天気

雲量から判断

雲量 0〜1 2〜8 9〜10
天気 快晴 晴れ くもり
天気記号

風向

風が吹いてくる方向を16方位で表す。※北風→北からふく(寒い)、南風→南からふく(暖かい)

風力

風の強さ、風力階級表をつかい、0~12の13段階で表す。

気象庁風力階級 1ノット(kt)は、(1,852/3,600) m/s。※1時間(3600秒)に1海里(1852m)進む速さ≒
約0.5m/s
風力 名称 風速(ノット) 風速(m/s) 陸上の状況
0 平 穏 1以下 0.0~0.2 静穏、煙がまっすぐ上昇。
1 至軽風 1~3 0.3~1.5 煙がなびく。
2 軽 風 4~6 1.6~3.3 顔に風を感じる。木の葉がゆれる。
3 軟 風 7~10 3.4~5.4 木の葉や細い枝がたえず動く。
旗がはためく。
4 和 風 11~16 5.5~7.9 砂ほこりがたち、紙片が舞う。
小枝が動く。
5 疾 風 17~21 8.0~10.7 葉の茂った樹木がゆれ、
池や沼にも波頭がたつ。
6 雄 風 22~27 10.8~13.8 大枝が動き、電線が鳴る。
傘の使用困難となる。
7 強 風 28~33 13.9~17.1 樹木全体がゆれる。
風に向かうと歩きにくい。
8 疾強風 34~40 17.2~20.7 小枝が折れ、風に向かうと歩けない。
9 大強風 41~47 20.8~24.4 煙突が倒れ、瓦が落ちる。
10 全強風 48~55 24.5~28.4 樹木が根こそぎになる。
人家に大損害が起こる。
11 暴 風 56~63 28.5~32.6 めったに起こらないような
広い範囲の大損害が起こる。
12 台 風 64~71 32.7~36.7 被害甚大。記録的な損害が起こる。
気圧

空気の重さ、アネロイド気圧計や水銀気圧計で測定する。単位はヘクトパスカル〔hPa〕

気温

地上から1.5mの直射日光の当たらない場所で測定する。(例)百葉箱

湿度

空気の湿り気、乾湿計と湿度表から求めることができる。

乾湿計

天気図の表し方(教育出版社ホームページへのリンク)

天気の変化

大気中の水の変化

霧・露・霜のでき方

雲のできるところ

上昇気流が起こるところ

  1. 強い日射
  2. 低気圧
  3. 寒気と暖気

上昇気流→空気が上昇すること。

下降気流→空気が下降すること。

雲をつくる実験

雲のでき方

地球の水の循環

水はかたちを変えながら、地球上を循環している。

飽和水蒸気量

1㎡の空気がその気温で含むことのできる最大の水蒸気量。気温が高くなるほど、飽和水蒸気量は多くなる。

露点

空気中の水蒸気が凝結し始める温度

湿度

湿度〔%〕=1㎡の空気中に含まれている水蒸気の質量〔g/㎡〕÷その空気と同じ気温での飽和水蒸気量〔g/㎡〕×100

天気図と気圧配置

天気図

気圧配置や天気、風向、風力、前線などを書き込んだ図

気圧

大気の圧力。(空気の重さ)高度が高くなるほど気圧は低くなる。海面で1気圧(1㎠あたり10N)単位:ヘクトパスカル〔hPa〕、1hPa=100Pa=100N/㎡、1気圧=1013hPa

等圧線

気圧の等しい地点を結んだ点。気圧の分布の様子(気圧配置)が分かる。風は気圧の高いところから低いところへ吹き、間隔がせまいほど風力が大きくなる。1000hPaを基準に4hPaごとに引く。20hPaごとに太線にする。

高気圧と低気圧

高気圧

まわりより気圧の高い所。右回りに風が吹き出す。下降気流がおこるため雲ができにくく天気がよいことが多い。

低気圧

まわりより気圧の低い所。左回りに風が吹き込む。上昇気流がおこるため雲ができやすく天気が悪いことが多い。

前線と天気の変化

気団

気温や湿度がほぼ一様な大気のかたまり

前線面

2つの気団がぶつかってできる境界面

前線

前線面が地面と交わる線

前線の種類

寒冷前線

寒気が暖気をおして進む。積乱雲をつくり、強いにわか雨のあと、北風がふいて気温が下がる。

温暖前線

暖気が寒気をおして進む。乱層雲をつくり。おだやかな長い雨のあと、気温が上がる。

停滞前線

寒気と暖気の勢力がおなじ。梅雨前線や秋雨前線も停滞前線の一つ。


閉そく前線

寒冷前線が温暖前線に追いついてできる。

温帯低気圧


南東に温暖前線、南西に寒冷前線をともなう。閉そく前線ができたあと消滅する。

温帯低気圧の一生

前線の通過と天気の変化(寒冷前線の通過)

日本の天気

大気の動き

偏西風

日本の上空に1年中ふいている西風。偏西風の影響で日本の天気は西から東に移り変わる。(別名:ジェット気流)

季節風

大陸と海洋の温度差によって季節ごとにふく風(別名:モンスーン)

  • 冬(海→暖、陸→冷)⇒北西の風
  • 夏(海→冷、陸→暖)⇒南東の風
海風と陸風

大陸と海洋の温度差によって昼夜ごとにふく風

  • 昼(海→冷、陸→暖)⇒海風
  • 夜(海→暖、陸→冷)⇒陸風

日本の四季と3つの高気圧


日本周辺の高気圧(気団)の性質


高緯度→気温が低い、低緯度→気温が高い
陸上→湿度が低い、海上→湿度が高い

日本の天気

シベリア気団(寒冷・乾燥)、西高東低の冬型の気圧配置(西高東低型)、北風の季節風、日本海側→雪、太平洋側→乾燥、晴れ

春・秋

移動性高気圧、天気不安定

 梅雨(つゆ)

夏の前(6~7月)、長い雨、停滞前線(梅雨前線)、※夏の終わりは秋雨前線

小笠原気団(温暖・湿潤)、太平洋高気圧に覆われる(くじらのしっぽ)、南東の季節風、南高北低の気圧配置

台風

北西太平洋で発生した熱帯低気圧のうち、最大風速が17.2m/s以上のもの。夏から秋にかけて発生する。

日本付近の海流

海水の流れを海流という。低緯度から流れてくる温度が高い海流を暖流(黒潮、対馬海流など)、高緯度から流れてくる温度が低い海流を寒流(親潮、リマン海流など)という。

一問一答聞き流し(動画)